
我々を取り巻く環境は、日々めまぐるしく変化をしております。20世紀から21世紀への扉をあけた今、私たち(社)長岡青年会議所(以下長岡JCとする)として新たな挑戦が始まろうとしています。
私たちが描いていた21世紀は、夢と希望に満ち溢れていたと思います。しかし、現実はそんなイメージを覆すものでありました。凶悪犯罪の低年齢化、幼い命を奪う残虐な事件、腐敗した官僚たち、会社の倒産、解散・・・次から次へと毎日のように繰り返される犯罪や事件に目を覆いたくなる場面が、報道されています。そんな世の中の不条理に腹立ちさえ覚えてしまいます。そして21世紀を向かえた今、夢や希望が私たちから薄れ、不安と苦悩の日々がそこにはあります。
50年前、戦後の焼け野原から日本青年会議所は立ち上がりました。当時の背景から考えても、諸先輩方のパワーは、想像を絶するものがあったと思います。そして現在、我々長岡JCは時代が違っても大変厳しい状況に置かれています。メンバー一人一人が現実を受け止め、明るい豊かな社会を築く為にもたゆまない努力をしなくてはならない時期だと考えます。
「失われた10年」という言葉がありますが、この間、物的な側面以上に、「心」が失われたような気がします。21世紀は、物を造る時代から、失われた心を取戻す時代となるべきではないでしょうか。この21世紀という時代を見据えながら、私たち長岡JCは変化しスタイルを変え、新たな時代に青年として英知と勇気と情熱をもって何事にも立ち向かっていかなければならないと思うのです。
今年度、我々長岡JCは足元を見つめ直しJC内部の充実をより一層図ることを重点として、会員相互のシンプルでかつスピーディーなLOM運営を目指し、会員の負担にならないようなスタイルで会議、委員会、各種大会への参加を心がけたいと思います。毎年、環境問題には取組んでおりますが自然環境だけではなく、我々にもっとも密着している生活環境すなわち、日頃生活している上で、日々変化している「くらし」を取巻く環境にも触れて行きたいと考えます。そして、子ども達に関わる様々な社会問題、特に「心」をテーマとしたものに取組みたいと思います。また、文化・お祭りといった伝統的な活動には21世紀の時代にふさわしい形を、時代の流れと共に変わり行くもの、残して行くものを検証し、創り出していきたいと考えます。
この2002年を我々長岡JCの正念場と考え、不安と不況の時を長岡JCとして、やらなければならないことを模索し、我々が失いかけている心の豊かさを取り戻す為に挑戦していきたいと考えます。
子ども達との絆
昨今の子ども達を見ていて特に感じるものは、何か枠にとらわれ過ぎているように思える点です。その弊害があるがゆえ、“すぐに切れる”“引きこもり”“不登校”などといった言葉や行動が氾濫していると考えます。我々の子どもの頃は、TVゲームやインターネットといったものは殆ど無く、友達同士で自由に野球やサッカー、または川や広場で色々な遊びを考えたものでした。それが、現代社会においては、コンピューターの中でのバーチャルの世界と現実の区別がつかなくなり、犯罪や事件に発展してしまうケースが増えているとの指摘があります。そういった子ども達は、時代と共に理性や欲望のコントロールが出来なくなっているのではないのでしょうか。
我々はそんな子ども達に対して、理解できず、壁をつくり見過ごしてはいないでしょうか。今一度、子ども達の目線で一緒に考え、理解をし、諭すことがこれから我々に与えられた責任であると思います。
未来の宝である子ども達から不安を取除いてやり、そしてもっと理解し、尊重し合う関係を確立していかなくてはならないと思います。
地域フォーラム・JCシンプル&スピーディーここ最近、政治や経済において変革・改革といった言葉がブームのように耳についてきました。一口に変革といっても、どう変えなければならないのか、あまりにもわかりにくい点があります。我々長岡JCにおいても変革が求められている中、今年度は、シンプル&スピーディーをテーマに掲げます。分かりやすく、そして大胆に長岡JCの長い歴史の中で行われてきた風習や決まりごとにメスを入れ、今後も検討、分析をしながら、内部改革を継続して行きたいと思います。
地域社会においても、今まさに近隣市町村の合併問題が起きております。我々もその重要性は、十分自覚し、他人事ではない問題とし、意識をしていかなくてはなりません。その為にも長岡JCの中でまず、現状認識の為の情報を習得し、メンバー各人が本音、本気の討論を行い、来るべく激動の時代に備えたいと思います。
今後、訪れようとする時代の変革に我々、長岡JCとして、もっと真剣にもっと前向きに問題提起を行っていきたいと考えます。
意義ある2002年2002年という年は我々長岡JCにとって大変意義のある年になろうとしています。
私たちは、世紀のかわり目を体験し、そして今年2002年日韓共同開催であるFIFAワールドカップを新潟の地で体験できることとなりました。今年、私たちが生きている間は二度と体験できないかもしれない一大イベントに遭遇できるのであります。
そんな年にめぐり合わせている今、大変貴重な体験のひとつとして、この一大イベントを通じて、将来に向かって羽ばたいて行くであろう子ども達に大いなる夢を与える事業に取り組んで行きたいと思います。
最後になりますが、私たち長岡JCは2002年を、新たなる一歩を踏み出す年として、意義ある一年に位置付けることを強調したいと思います。“天長地久”の言葉のように、世の中が変わっても、堅い絆で結ばれた長岡JCであり続けることを宣言したいと思います。