ユキザサ 
(ユリ科)

  山林のやや湿ったところに割合と群れて生える多年草である。葉の形が笹の葉に似て草丈は三十〜五十aになる。この花は茎の先に白い小さな花を円錐状につけて咲くので、花を雪に例えて、「雪笹」と命名された。
 花後の実は最初は緑色で秋には赤く熟す。この若葉は食用にされ、茎がアズキ色をしているのでアズキナと呼ばれる。また清涼感のある白い花は初夏の茶花として用いられることがある。