ヤマシャクヤク1

    
ヤマシャクヤク 
(キンポウゲ科)

 この花ほど「花の命はみじかくて」と思わせる花はない。確かにカンゾウ類のように一日花もあるけれどその類は次から次へと花をつけるので花期全体とすれば長いといってよい。しかし、ヤマシャクヤクは一茎一花なのに開花すると二日程で花びらを散らしてしまう。透明感のある純白の花の見事さ故に一層もののあわれを思う。
 だからこそ、この花に出会えた喜びは大きい。茶花とすれば最高の部類と言われている。