ヤマボウシ

    
ヤマボウシ 
(ミズキ科)

 木の花では優等生だと思う。花の咲いている期間も長いし、一つひとつの花の形も、木全体にビッシリついて咲く花の遠景も、すべて良い。おまけに赤く熟す実も利用できるのである。
 特長は先のとがった四枚の花びらのように見えるのは苞葉であって、花は中心部の小さな黄緑色の小花で二、三十個固まっている。
 この集花を頭と見て四枚の白い花ビラを頭巾とすれば名前の「山法師」の表現は的確なものと言える。別名のヤマカは山桑の訛ったもので、実が集合果で似ているためである。