ヤハズソウ 
(マメ科)

 道端に普通に見られる小さな一年草。八月から十月にピンク色をした五_ほどの小さな蝶形の花をつける。茎には下向きの毛が密生し、多くの茎が根元から枝分かれしてこんもりとした姿になっている。
 来園者に説明するのが楽な植物といえる。三枚からなる小葉の一枚を採って、指で引っ張ると、必ず矢はず(矢羽)の形にちぎれるので、見た人は大喜びで自分で試される。方言のはさみぐさもY字形に切れた姿をハサミに見立てたものである。