ヤグルマソウ 
(ユキノシタ科)

 葉の形が、端午の節句の鯉のぼりの竹竿につける矢車の羽根型に似ている故に名付けられた。非常に大型の葉で湿り気の多い谷間で群落をつくっているのを見ると壮観である。
 この山草で面白いのは春の芽出しのときで、チョコレートのような色をしていることだ。それが成長すると段々と緑色に変わって行くけれど、最初はとても矢車草とは思えないのである。花も最初はやや緑っぽいのだがやがて白くなる点が面白い。