ヤブカンゾウ1

    
ヤブカンゾウ 
(ユリ科)

 八重咲のこの花が炎天下に咲いていると暑さが増幅されるような感じを受ける。ずっと古い昔、中国から鑑賞用として渡来したものではないかと言われているが、今では本家のような顔をして人家周辺の溝の縁や土手などに群生し、自生種のノカンゾウよりも普通に見られる。
 八重咲きの内側の花びらは雄しべが変化したもので賑やかな印象だ。一つひとつの花は一日花で、次から次へと咲きつづけるため、全体としての花期は長い。繁殖力が強いので大群落となる。