ワサビ 
(アブラナ科)

  ワサビは清流の水の中でしか育たないと思っていたが、それは江戸時代以降、栽培されるようになってからで、この地方ではむしろ杉林や溝辺など湿気はあるけれど水の無いところに生えている。多年草である。
 茎は何本も直立して約三十aほどになり、その先にアブナラ科の特徴である四弁の白い花をつける。根茎は太くその細胞内に強い辛みがある。葉にも茎にも辛みがあるので細かく刻んで、生でもみ、青汁を出して残ったものに酒かすを混ぜて食べれば絶品の味がする。