ワレモコウ 
(バラ科)

  「吾亦紅」と俳句の世界では書く。図鑑では「吾木香」と書いてあった。植物の由来はいくつかの説があるが、私は「小さいながら紅色の花を咲かせ(我も紅)と自己主張しているという説」がほほえましくて好きだ。
 草丈が1bにもなるこの草は枝先に花序を立て、小さな暗赤色の花を穂状に密集させてつける。まるで坊主頭のようだ。花弁のように見えるのは四つの萼片で、花穂の上から下へと咲いて行く。
 秋の野にひっそり静かに咲くとき、何故か、琴線に触れることがる。