ツルボ　（ユリ科）

　野原や畑のふちなど、野山の日当たりのよいところに生える。花色は淡紅紫色で美しく、穂状となって茎の上部に集まって咲いている。一つひとつの花は小さいがユリ科の特長である六枚の花びらと六本の雄しべを見ることができる。
　この花を最初に見たとき、葉がないので何故か不思議な思いがした。
　巾の細い長さ二十�a位の向かい合った葉が春と秋と二回出るけれど、春の葉は夏に枯れ、秋の葉は花後に出る。花時に葉のないのはそのためだ。