タニウツギ1

    
タニウツギ 
(スイカズラ科)

 山の斜面、特に日当たりのよい崩壊地で、すぐに芽を出し群生したりする。あまりにもはびこるので邪魔にしてよく切り払ったものだ。
 この花の咲き始めは清楚な感じのピンク色で綺麗である。しかし盛期を過ぎると色が晒されて白っぽく、汚れた感じを受けることと、火事花と呼ばれて、家に持ちかえらない伝承があるために、この近辺では人気がない。
 花に失礼ではないかと思ったりしたものだ。
 名は谷筋にあって、成木の茎が中空であることから谷空木と呼ばれた。