サワフタギ 
(ハイノキ科) 

 秋も遅く、艶のある美しいブルーの実をつけた低木を見た。こんな素敵な色をした実のなる木になぜ気づかなかったかと自分を責める気持ちになったりした。家に帰り、早速図鑑を開いて、この名前を知った次第である。
 名前の由来は沢に蓋をするように繁ることによると言われているが、雪国植物園ではそんな群落はない。しかし、低木の割に枝を横に伸ばすので、蓋をしたように見られないこともない。
 花は小さく、よく見ると美しいのだが、目立たず、やっぱり果実のほうが魅力的だ。