オオウバユリ1

    
オオウバユリ 
(ユリ科)

 普通のユリのイメージでは考えられない特徴を持っている。花は太い茎の上部に十個以上が、茎に直角に段状につき、花色は緑で全開せず、真っ直ぐにつったっている。
 薄暗い湿地を好み、大きな群落を作るので、近くで見ると圧倒されるが、遠くからでは周辺の緑に隠れて目立つ存在ではない。ところが、花も終わり種も飛ばした冬期、空になった実穀をつけた太い茎の林立は冬の絵になる。字は大姥百合と書く。花期に葉(歯)がないことが多いことから。