オオバノトンボソウ 
(ラン科)

  トンボソウ、ジガバチソウ、スズムシソウ、クモキリンソウなど、昆虫の名の付くラン科の花は確かにその名の虫にそっくりである。
 この花は黄緑色の目立たない小さな花を四、五十aに伸びた花茎に十数個つけるのだが、横から見ると花の形がトンボが尾を曲げているように見える。
 乾き気味の落葉広葉樹林に生える割合に身近な山草で、別名ノヤマトンボソウともいう。基部の葉の二、三枚が大きく上に行くに従って葉は小さくなるのも面白い。