オオバクロモジ 
(クスノキ科)

 関東地方に多いクロモジより葉が大きいので「大葉黒文字」と呼ぶ。雪国植物園でもたくさん自生している日本海側雪国の落葉低木である。
 若木の幹は緑色だが、成木になると木肌は灰黒色となり白っぽい斑点が出る。
 それが樹皮に字を書いたようにも見えるので命名された。
 花は開ききらぬ葉のつけ根に黄緑色の小さな花をたくさんつける。
 枝を折って匂いを嗅ぐとよい香りがする。高級爪楊枝の黒文字はこの木を材料としたものだ。