ヌスビトハギ1

    
ヌスビトハギ 
(マメ科)

 盗人萩とやや物騒な名前であるが、由来はこの草の実の形からである。花が終わると半月形の実が二つあるいは三つ連なってつく。
 二つのものは、泥棒の抜き足差し足の足跡に似ているし、三つのものは人差し指を折った盗みの形を現す姿となっている。そういえばそう見えるだけの話しでこの草は迷惑に思っているに違いない。
 萩に、草姿も花もそっくりで日当たりのよい山道に群れている。実に短い鉤形の毛があり、人の衣服や動物の毛について種を散らす。
ヌスビトハギ2