ノハナショウブ1

    
ノハナショウブ 
(アヤメ科)

 あの豪華なハナショウブの原種である。原種の持つ清楚さが好ましい。日当たりの良い湿原や草原に生える。濃い赤紫色の花ビラの中軸に黄色の斑が入っているのが特徴で、カキツバタはそこが白い。アヤメはそこが文目(あやめ)になっている。
 開花シーズンが梅雨時のせいか、雨に濡れた姿は一段と風情を増すように思える。雪国植物園の杉林の中に多くあるエゾアジサイも梅雨が似合う花だが、それにまけない趣である。