ミヤマウズラ1

    
ミヤマウズラ 
(ラン科)

 ミヤマの冠詞があるので相当に高く深い山にあると思い勝ちだが、低山である雪国植物園にも結構自生している。小型のラン科植物で、葉にウズラのからだの模様に似た白い網目模様がある。夏、十aほどの花茎を立てて、その先に白い小さな花を七、八個つける。小さな個体故に、とても可愛く思われる。
 江戸時代に愛好者の間で蒐集のブームがあったと聞いているが、それは葉の模様の変化を楽しみ競いあったのだそうである。