ミヤマナルコユリ (ユリ科)
紫褐色の茎に七、八枚の葉をたがいちがいにつけ四、五十a位の草丈になるカチッとした感じの山草で、葉のつくところが少しずつ曲がるが故に、ちょっとおじぎしている姿に見える。 花は葉のわきから斜めに柄を延ばし、その先に二個の花をぶらさげるように数段つける。 ミヤマとは言うものの、この山草は雪国植物園では普通に自生している。茎の紫褐色、卵形の葉の緑色、すんだ花の白さが調和した品のよい山草と言える。