マツムシソウ 
(マツムシソウ科)

  秋の高原で涼しい風が渡り始める頃に咲き出し、九月には群落として人々の心を捉えて離さない美しい花の世界の主人公になる。
 この草は八十a前後の草丈となる越年草で、根生葉はロゼット状で冬を越す。
 高原花として有名なものだから、低山の雪国植物園とすれば無くてもよいと思っていた。ところが、数年前、園内の一角に突然マツムシソウノ花が咲いた。誰かが種を蒔いたらしい。でもガイドがこの花を説明すると来園者が喜ぶので放置してある。