マルバマンサク1

    
マルバマンサク 
(マンサク科)

 春一番の木の花である。
 三月上旬頃、山は雪に覆われているのに咲き始める。
 名の由来も「先ず咲く」の意味だ。尤も、花が枝一杯につくので豊年満作の意味だと言う説もある。
 しかし、この木は毎年同じように枝一杯に花をつけるとは限らない。ずっと見ていると隔年で満作状態になるようだ。そんな時のこの木の群落は黄色の霞がかかったように見え、別名の黄桜の表現にマッチする。
 花が変わっている。この花びらを見た小学生がチラシ寿司の細く薄い卵みたいだと言った。