マムシグサ1

    
マムシグサ 
(サトイモ科)

 この名前は草姿を表現している。太い茎の模様はまさに蝮のウロコ模様とそっくりで、生えている場所も蝮の出そうな湿気のある暗い谷筋に多い。しかも同じ仲間のウラシマソウやヒロハテンナンショウと違って、花に当たる仏炎苞を茎の頂上に真っ直ぐに立てる姿は蝮が鎌首をもたげた様子を想像させる。変異が多く以前はコウライテンナンショウと言われた型である。
 この草は日本海側植物であり、コウライテンナンショウとは朝鮮の天南星の意味である。