コウホネ 
(スイレン科)

 花期は長く、五月から九月まで水中から花茎を次々と上げて咲きつづける。面白い点は葉の形が三種類あって水の増減に対応していることだ。水中の葉は根生葉のように細長くシワシワで、水上葉はスイレンのように水上に浮き、空中葉は葉茎を水面高く伸ばしている。花は長い花茎の先に一個開く。黄色の椀状で、よく見ると美しい。
 コウホネを漢字で書くと河骨で、水中から引き抜いてみると、緑色の太い根茎が真直ぐに伸びでる。その太い根茎が人間の背骨のように見えることから命名されたものらしい。