コシノチャルメルソウ 
(ユキノシタ科)

 山の谷沿いの水しぶきのかかるような湿地に生える。葉の形が良い。根生葉は柄があり四、五aの広卵形で両面と葉柄に長毛が密生している。花茎の伸びる前の早春にこの葉を生まれて始めて見た時、どんな素敵な花をつけてくれるのかと大きな期待をしたことがあった。結果は花とは思えない地味な姿を細長く伸びた花茎の先に点々と連ねていた。
 あとでコシノチャルメルソウの名を知った。この花の小さな果実を横から見るとチャルメラのラッパのように見える。