キンミズヒキ1

    
キンミズヒキ 
(バラ科)

 惚れ惚れする位、目出度い名前をつけられた山草である。山の道端や林内に普通に見られる山草であるが、夏季に茎の先をうんと伸ばして、そこの小さな黄色の花が穂状になって咲く。
 その穂を金色の水引に例えて名付けられた。
 葉の形も葉の色も、特に芽出しのときは美しいし、茎についた小葉が大小不揃いなのも面白い。
 しかし、花が終わり実になるとこれは厄介な代物となる。カギ状のトゲが衣服につくのである。気違い草とか猫の虱の方言がある位だ。