カキドウシ1

    
カキドオシ 
(シソ科)

 垣根を通して隣家の庭まで侵入することからつけられた名前であるが、この草の特長を言い当てて面白い。春たけなわの頃、一斉に立ち上がった茎は二十a前後になり葉の付け根に淡い紅紫色の花をつける。群落をつくるタイプ故に花時は見る人を十分楽しませてくれる。
 興味深い点は花の終わった頃より始まる。茎はつる状になって地を這い、先へ先へと伸びて行く。垣通しと呼ばれるこの性質が群落をつくる強い種になった理由と思われる。