イチヤクソウ1

    
イチヤクソウ 
(イチヤクソウ科)

 一薬草の名が示す通り、花期に全草を採り乾燥させて利尿薬や脚気の薬として服用したという。
 六月頃に花をつけるこの山草は草丈も低く可愛いの一語に尽きる。林下で厚味と光沢のある数枚の葉をつけ根元から十aくらいの茎を立て、その上部に梅の花に似た白い花を数個並べて下向きに咲く。
 素敵な花姿故に庭先に移植したいと思う人もいるが根毛の発達がなく菌類と共生して栄養を取るので移植は不可能に近い。