フユノハナワラビ1

    
フユノハナワラビ 
(ハナワラビ科)

 冬の花のない季節に床の間を飾る盆栽として有名で、雪国植物園近辺の人たちは「トコワラビ」とも呼んでいる。
 山地・低地の林、杉林の林縁の日だまりに見られる。秋に芽を出し、夏になると枯れる。草丈は二十aからせいぜい三十a位までで、栄養葉はつややかな濃緑で美しい。花と思われている黄色の部分は、胞子葉で穂状に展開する。緑と黄色のバランスが、床の間において良いだけの美しさになっている。