ヒメシロネ 
(シソ科)

  太くて白い地下茎があることから「白根]となるのだが、葉も細く草丈もやや低い本種をヒメシロネと呼ぶ。高さ六、七十aになる。多年草で、雪国植物園では小川の縁や池の近くに大きく群れている。湿地を好むタイプである。
 草の割に花は小さく目立たない。葉の付け根に白い小さな唇形花を多数つける。葉は対生して段状になるのだが、茎は分枝しないので真直ぐに規則正しく花をつけている。八月頃から十月にかけて、群落で咲く姿はそう悪いものではない。