ハンゲショウ 
(ドクダミ科)

  漢字で書くと半夏生となる。夏至から十一日目に当たる半夏生の頃に花が咲き、葉が白くなるからだという。また、上部の葉の一、二枚だけ表面が白いことから半化粧と書いたり、別名の片白草(カタシロクサ)の名があったりする。
 七、八十aと背の高くなるこの植物は夏に十aもある花穂を出し、小さな花を多数つける。花が目立たないので虫を引き寄せるために花穂近くの葉を白く化粧させたのではないかと私は勝手な想像をしたことがある。群れると美しい植物である。