ハナイカダ 
(ミズキ科)

  湿った山地に生える一.五b位の落葉低木。葉は互生し、卵形や楕円形。先がとがり、長さは五から十二a、幅は三から六aと大きい。
 変わっていることは、木の葉の中筋の中ほどに短い柄を持った淡緑色花を咲かせる点にある。名の由来も葉を筏に見立て、花を乗っている人間にたとえたものである。初夏に咲く。
 葉の上に花が咲くものだから来園者は珍しがって大喜びする。この木は雌雄異株であって、雌株には秋に黒紫色の果実がつく。
 写真は上が雌株(雌花)で下が雄株(雄花)。