ハエドクソウ 
(ハエドクソウ科)

  雪国植物園の杉林の中に普通にたくさん生えている。草丈が六十a前後になる多年草だが一科一属一種の植物である。
 命名の由来はこの植物の有毒成分を煮出して、うじ殺しに使ったとか、或いは根を煮詰めた汁でハエ取り紙を作ったとか、兎に角、蝿退治の薬に使われたことによる。
 基部の葉は対生して大きく、一本の細い花茎を伸ばす。花は穂状につき、白に淡紅色が混じって美しい。しかし五、六_と花が小さいのが残念だ。ルーペで見たい種である。