エゴノキ 
(エゴノキ科)

 雪国植物園の雑木林の中では、ごく普通に見られる小高木で、幹は濃いチョコレート色をしており、株立ち状のものが多い。
 この木の花が良い。白い五弁のように見える裂花をやや長い花柄の先にぶら下げるように咲かせ、枝にびっしりついているのを下から仰ぎ見ると見事と言うほかない。
 この実は緑白色で球形であるが、食べるとえごいので命名された。この地方ではヂシャとかシャボン玉の木と呼ぶ。石鹸水の中に入れるとシャボン玉の出がよくなるからだとか。