アケボノシュスラン1

    
アケボノシュスラン 
(ラン科)

 薄く積もった初雪の中でこの草に出会った。小さいけれど常緑故に目についたのだろう。
 山地の林下に生え、茎は地を長く這って、節ごとに根を出す。茎の先が花時には立ち上がり、十a位の先に淡い紅褐色の小さな花を五、六個横向きにつける。葉も表面に白く見える筋を中央につけ綺麗だ。
 曙繻子蘭と書く。花の色を朝の空に例え、葉を織物のシュスに見たてたもの。
 小さな草姿に風情があり可愛いい。群れる。